我が家には、ボーダーコリーが2頭います。
いわゆる「留守番犬」という生活ではありませんが、我が家ではオンとオフをはっきり分けています。
平日の日中は驚くほどよく寝ていますが、その代わり週末になるとアウトドアアクティビティやドッグスポーツの練習へ。
運動する日はかなりの運動量になります。
そのため、少し運動量が落ちると体重が増えたり、ハードに動いた後は体が絞れたりと、コンディションの変化が比較的分かりやすい犬たちでした。
さらに我が家の愛犬たちは競技にも参加していたため、長年悩んできたのが「ドッグフード選び」です。
ただ体重を維持するだけではなく、
・運動するためのエネルギー
・筋肉の維持
・運動後のコンディション
・関節への負担
・食いつきや消化
なども考えながらフードを選ぶ必要がありました。
日本語で「ボーダーコリー ドッグフード」と検索すると、一般家庭犬向けの情報が中心です。
もちろん参考になる情報もありますが、牧羊犬やドッグスポーツをするような運動量の多いボーダーコリーの場合、少し条件が違うと感じることもありました。
そこで我が家では、海外のワーキングドッグやスポーツドッグの栄養情報も参考にしながら、いくつかのドッグフードを試してきました。
この記事では、競技犬のボーダーコリー2頭と暮らしてきた我が家の経験をもとに、ドッグフード選びや食事管理についてまとめます。
※この記事は我が家の飼育経験をまとめたものです。必要な栄養やカロリーは犬の年齢、体格、健康状態、運動量によって異なります。持病がある場合や大幅な体重変化がある場合は、獣医師に相談してください。
ボーダーコリーに必要な1日のカロリー量は?
ボーダーコリーの食事管理で難しいと感じるのが「必要なカロリーには個体差がある」ということです。
同じ15kgのボーダーコリーでも、
平日は散歩が中心の犬。
毎週ドッグランで走る犬。
ディスクやアジリティをする犬。
牧羊犬として仕事をする犬。
これだけ生活が違えば、当然必要なエネルギー量も変わります。
犬の必要エネルギー量を考える際には、安静時エネルギー要求量(RER)を基準に、年齢や活動量などを考慮して1日に必要なエネルギー量を推定する方法があります。
ただし、計算で出したカロリーはあくまでスタート地点。
我が家では「計算上のカロリー」よりも、実際の体型と体重の変化を重視していました。
特にチェックしていたのは、
・肋骨の触れ方
・ウエストのくびれ
・筋肉の付き方
・運動後の疲れ方
・便の状態
・体重の変化
です。
競技犬の場合、「体重が増えた・減った」だけでは判断しにくいこともあります。
筋肉が付けば体重は増えますし、ハードな運動が続けば一時的に体が絞れることもあります。
そのため我が家では、週に1回程度体重を測りながら、見た目や体を触った感覚も一緒に確認していました。
愛犬の「一番動きが良かった時の体型」を覚えておくことも大切だと思っています。
子犬用から成犬用フードに切り替えたタイミング
子犬用から成犬用のドッグフードへ切り替える時期も悩みました。
特にボーダーコリーは個体差が大きく、成長のスピードもそれぞれ違います。
我が家の場合は、生後10カ月前後から体型や運動量を見ながら成犬用フードへの切り替えを考え始めました。
ただし「10カ月になったから必ず成犬用」という意味ではありません。
成長期の犬には成長に必要な栄養があります。
年齢だけで判断するのではなく、体格や成長の状態を確認しながら切り替えることが大切です。
我が家の場合はブリーダーや同胎犬の家族とも情報交換をしていました。
同じ血統の犬がどのくらいのスピードで成長したのかを知ることができたのは、食事管理でも参考になりました。
運動量の多いボーダーコリーのフード選び
私がドッグフードを選ぶ時に重視していたのは、「タンパク質の数字だけ」ではありません。
確かに筋肉を維持するためにタンパク質は重要です。
しかし、犬に必要なタンパク質量は年齢や活動量、健康状態、さらに使用されているタンパク質の質によっても変わります。
そのため、
「高タンパクなら必ず良い」
「タンパク質○%以上でなければ競技犬には足りない」
とは考えないようになりました。
我が家がチェックしていたのは、
・主なタンパク源
・タンパク質と脂質のバランス
・100gあたりのカロリー
・消化の状態
・便の状態
・食いつき
・運動量との相性
です。
特に重要だと感じたのが「カロリー密度」。
運動量が多い犬の場合、低カロリーのフードでは必要なエネルギーを摂るために大量のフードを食べなければならないことがあります。
反対に運動量が落ちている時期に高カロリーのフードを同じ量与え続けると、あっという間に体重が増えることも。
そのため我が家では、季節や運動量によってフードの量を調整していました。
ボーダーコリーのパフォーマンスを考えた栄養
ドッグスポーツをするボーダーコリーの場合、筋肉だけではなく「運動するためのエネルギー」も考える必要があります。
タンパク質は筋肉など体を構成する重要な栄養素です。
一方、運動の種類によっては脂質や炭水化物もエネルギー源として利用されます。
我が家でも以前は「競技犬=とにかく高タンパク」と考えていた時期がありました。
しかし、実際に何頭もの犬を見ていると、同じフードでも犬によって動きや体型の変化が違います。
高タンパクフードが合う犬もいれば、カロリーが高すぎて体重管理が難しくなる犬もいました。
結局大切なのは、愛犬の運動量に合った栄養バランスを見つけることだと思っています。
また、魚由来のEPAやDHAを含む食材や、関節の健康を考えた栄養成分なども、フードを選ぶ際にチェックしていました。
ドッグフードにトッピングは必要?
我が家では、運動量や体の状態に合わせてトッピングをすることがあります。
ただし、毎日必ずトッピングが必要だとは考えていません。
「総合栄養食」として栄養バランスが設計されたドッグフードの場合、基本的にはそのフードを適切な量与えることが食事のベースになります。
トッピングを増やしすぎると、せっかく調整されている栄養バランスが崩れる可能性もあります。
我が家では、
運動量が多かった日。
食欲が落ちている時。
体のコンディションを見ながら調整したい時。
などにトッピングを取り入れていました。
与えることがあったのは、加熱した肉や魚、ゆで卵などです。
ただし、トッピングをする場合は味付けをせず、愛犬の体質や健康状態に合わせることが大切です。
「タンパク質が足りないから大量のお肉を追加する」というより、1日の食事全体のバランスを考えるようにしています。
ドッグフードは穀物不使用だけで選ばない
以前の我が家は、小麦やトウモロコシ、大豆などをできるだけ避けてフードを選んでいました。
しかし現在は、「穀物が入っている=悪いフード」とは考えていません。
食物アレルギーが確認されている犬の場合は、原因となる食材を避ける必要があります。
一方で、すべての犬が小麦やトウモロコシにアレルギーを持っているわけではありません。
我が家でもフードを選ぶ際は「グレインフリー」という言葉だけで判断するのではなく、愛犬の体質や便の状態、食事全体の栄養バランスを見るようになりました。
皮膚のかゆみや消化器症状などが続き、食物アレルギーが疑われる場合は、自己判断で食材を次々と除去するのではなく、獣医師に相談することをおすすめします。
我が家が実際に与えてきたドッグフード
ここからは、我が家のボーダーコリーに実際に与えてきたドッグフードを紹介します。
あくまで「我が家の犬の場合」の感想です。
同じボーダーコリーでも運動量や体質によって合うフードは違うため、ひとつの飼育例として参考にしてください。
ACANA(アカナ)グラスランド
我が家で長くローテーションに取り入れてきたフードのひとつです。
さまざまな動物性原材料が使用されており、運動量の多い時期にも使っていました。
比較的取り扱っている店舗が多く、フードを切らしてしまった時や外出先でも探しやすかったことも、我が家にとってはメリットでした。
競技やアウトドアで遠征することが多かったため、「必要な時に購入しやすい」というのは意外と重要なポイントでした。
ORIJEN(オリジン)
パピー期や運動量が多い時期に与えていました。
我が家の犬の場合、運動量が多い時期には使いやすかった一方、運動量が落ちた時は体型の変化を注意して見るようにしていました。
フードは成分だけではなく、100gあたりのカロリーも確認することをおすすめします。
「高タンパクだから太る」のではなく、1日に摂取する総カロリーと消費エネルギーのバランスを見ることが大切です。
PLATINUM(プラチナム)
参加していた大会のスポンサーだったこともあり、賞品としていただく機会がありました。
半生タイプで、我が家の犬たちは比較的食いつきが良かったフードです。
粒に重量があるため、普段のドライフードと同じ感覚で「カップ○杯」と与えるのではなく、グラム単位で計量していました。
フードを変更する時は、パッケージに記載されているカロリーを確認することが大切です。
FirstMate(ファーストメイト)
我が家では長期間与えていたフードのひとつです。
当時はチキン ウィズ ブルーベリーを中心に使っていました。
運動量が多い時期は、体型やコンディションを確認しながら食事量を調整していました。
長く食べていたフードだからこそ、便や体型の変化を比較しやすかったのを覚えています。
NOW FRESH(ナウフレッシュ)
我が家の犬たちは食いつきが良く、ローテーションに取り入れていたフードです。
フードを選ぶ際、私は成分表の数字だけでなく「実際にその犬がどう変化するか」を見るようにしています。
食いつきが良い。
便の状態が安定する。
適正な体型を維持しやすい。
運動時のコンディションが良い。
こうした変化を記録しておくと、愛犬に合うフードが少しずつ分かってきます。
我が家がドッグフードをローテーションしていた理由
我が家では、ひとつのドッグフードだけを与え続けるのではなく、いくつかのフードをローテーションしていました。
ただし、頻繁にフードを変更していたわけではありません。
ひとつのフードをある程度の期間与え、
体重。
体型。
便。
食いつき。
運動時の様子。
などを確認していました。
我が家の場合、ひとつのフードを数カ月単位で与えることが多かったです。
また、春から初夏にかけて体調を崩しやすい犬だったため、その時期の大きなフード変更はできるだけ避けていました。
これは医学的なルールではなく、長年一緒に暮らしてきて分かった「我が家の犬の傾向」です。
こうした愛犬自身のデータを蓄積していくことも、ドッグフード選びでは大切だと思っています。
ボーダーコリーのドッグフードは「運動量」と「体型」を見る
ボーダーコリーだから、このドッグフード。
競技犬だから、高タンパクフード。
私は長年ドッグフードに悩んできましたが、現在はそれほど単純ではないと感じています。
同じボーダーコリーでも、生活スタイルはまったく違います。
平日はのんびり過ごし、週末だけ思い切り走る我が家のような犬もいます。
毎日牧羊犬として仕事をする犬もいます。
アジリティやディスクの大会を目指す犬もいます。
だからこそ、パッケージに書かれている給与量だけを見るのではなく、愛犬の体を実際に見ることが大切です。
体重を測る。
肋骨や筋肉を触る。
便を見る。
運動中の動きを見る。
疲労の残り方を見る。
そして、その犬が一番良い状態だった時の体型やコンディションを覚えておく。
我が家では、これが一番のドッグフード選びの基準になりました。
この記事が、運動量の多いボーダーコリーやドッグスポーツを楽しむ愛犬の食事に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
